住宅・教育の次に残る、いちばん厄介なお金
住宅費と教育費は、
金額は大きいものの、ある程度「見える」支出です。
- 住宅は、買う・借りる・借り換えるなど選択肢が整理しやすい
- 教育費は、年齢ごとにかかる時期と目安がある
一方で、老後資金はまったく性質が違います。
「大事なのはわかっているけど、どこから考えればいいかわからない」
そう感じる人が多いのは当然です。正直、どこから考えればいいかわからない」
そう感じる人が多いのは当然です。
①老後資金が難しい4つの理由
・個別要素が多すぎる
・タイミングが人によって違う
・正解が存在しない
・インフレという不確定要素がある
働き方、家族構成、健康状態、住む場所。
どれも将来どうなるかは分かりません。
だから後回しにされがちです。
②老後不安の正体は「金額」だけではない
老後の不安は、
「何千万円必要か」という数字の問題だと思われがちです。
でも実際にしんどくなるのは、
金額そのものよりも、生活レベルが下がることです。
- 物価は上がり
- 収入は増えず
- 今まで当たり前だった暮らしができなくなる
そのときに感じやすいのは、
不安や焦り以上に、惨めさや自己否定です。
「こんなはずじゃなかった」
「ちゃんと考えてこなかった自分が悪いのかもしれない」
老後資金が厄介なのは、
お金だけでなく、感情に深く結びついている点にあります。
③老後資金で最低限おさえる考え方
老後資金を考えるとき、
最初から「万全」を目指す必要はありません。
まず意識したいのは、次の2つだけです。
- 自分の「最低限の生活費」を把握する
- 最低限の生活費 × 平均余命
+ さらに長生きした場合の余白(α)
この考え方は、
「理想の老後」を描くためではなく、
破綻しないラインを見極めるためのものです。
④医療・介護は“全部自力”で考えなくていい
老後で不安になりやすいのが、医療費と介護費です。
ただし、ここは割り切りも必要です。
- 大きな医療・介護リスクを、完全に個人で備えるのは現実的ではない
- 最悪の場合は、社会保障に任せる前提でよい
その代わり、
- 健康保険
- 介護保険
といった最低限の社会保険には必ず入っておくこと。
老後資金でやるべきなのは、
「すべてに備えること」ではありません。
⑤老後資金は「万全」を目指さなくていい
老後資金は、万全を目指すものではなく、
破綻しないラインを決める作業です。
将来の不確定要素をすべて消すことはできません。
だからこそ、
- どこまで備えれば安心か
- どこから先は割り切るか
を決めていくことが大切になります。
まとめ
「じゃあ、結局いくら必要なの?」
と思った方もいるかもしれません。
でも老後資金は、いきなり金額を出そうとすると、
ほぼ確実に思考停止してしまいます。
次回は、老後資金を「収入」「支出」の項目ごとに分解し、
ざっくりシミュレーションのポイントを整理していきます。


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