生活防衛資金と借金返済の“正しい順番”
はじめに|まず現実を確認しよう
前回の記事でお伝えした通り、
貯金がほぼない世帯は、決して少数派ではありません。
ただし、ここで勘違いしてはいけないことがあります。
「自分と同じ世帯が多い」=「大丈夫」ではありません。
そして、はっきり言います。生活防衛資金がないのに、
ボーナスを使っている状態はかなり危険です。
① 生活防衛資金とは「今を守るお金」
生活防衛資金とは、収入減少や臨時支出から、生活を守るためのお金です。
「何かあった時に考える時間を買うお金」でもあります。
- 病気・ケガ
- 失業
- 家族の介護
- 事故
👉 どれも、特別な人の話ではありません。
② 生活防衛資金はいくら必要?
基本の目安
- 共働き・安定収入:生活費 3か月分
- 片働き・収入不安定:生活費 6か月分
- 自営業・フリーランス:6〜12か月分
※生活費=最低限生きていくための支出
ただし、いきなり満額は無理でOK
だから段階を切ります。
おすすめの3段階
- 10万円(超短期の応急ライン)
- 生活費1か月分
- 3〜6か月分
👉 でも、ここで重要な前提があります。
③ 借金がある人は、順番が違う
ここから、かなり重要です。
よくある危険な状態
- 貯金ほぼゼロ
- クレカ分割・リボ払い
- カードローン・消費者金融
この場合――
生活防衛資金より先に、借金返済が最優先です。
④ なぜ「貯金より借金返済」なのか
(利息シミュレーション)
理由は感情論ではなく、数字です。
ケース:よくあるリボ払い
- 残高:50万円
- 金利:年15%
- 月返済:1万円
👉 1年で支払う利息:約 7.5万円
一方で、
- 普通預金の利息:ほぼ 0円
つまり何が起きているか
- 貯金:増えない
- 借金:勝手に増える
貯金しながら借金している人は、上り坂を逆走しています。
これは、精神論ではなく算数です。
⑤ ボーナスの使い方を間違えている人へ
生活防衛資金ゼロ + 借金ありの場合
ボーナスは「使うお金」ではありません。
正しい優先順位
- 借金返済(特に金利10%超)
- 生活防衛資金(まず10万円)
- それでも余ったら、初めて使う
「頑張ったんだから、半分くらい使っていい」
「やる気のためには、ご褒美も大事」
👉 その段階ではありません。
⑥ 立て直しの具体ステップ(現実版)
STEP1|借金を全部書き出す
- 残高
- 金利
- 毎月返済額
見ない人ほど詰みます。
STEP2|二度と借りない仕組みを作る
- リボ設定は即解除
- カードは1枚に減らす
- 限度額を下げる
意思より仕組み。
STEP3|借金完済後、最速で防衛資金
- まず10万円
- 次に生活費1か月分
この時点で、人生の安定度は激変します。
⑦ ここまで読んで「きつい」と思った人へ
きつい=図星です。
でも、責めたいわけじゃありません。
今なら、まだ立て直せます。
40代・50代でここを放置すると、
住宅・教育・老後、すべてが地雷になります。


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