30代~40代で家計がこじれている夫婦を見ていて、
ある共通点に気づきました。
結婚した当初、お金のルールを「決めていなかった」という点です。
新婚のころは、
- 仲がいい
- 今は困っていない
- お金の話で空気を悪くしたくない
そう思って、話し合いを先送りにしがちです。
そして多くの夫婦が、
「別財布のまま、なんとなく」結婚生活を始めます。
でも30代~40代になると、状況は一変します。
住宅、子どもの教育費、親の介護、老後資金。
「なんとなく」では通らないお金の判断が一気に増える。
そのとき初めて、
「え、そこまで考えてなかった」
「そんなつもりじゃなかった」
というズレが、表に出てきます。
だから私は、これから結婚する人・新婚の人にはこう伝えたい。
家計は、信頼ではなく“仕組み”で守った方がいい。
そしておすすめなのが、
👉 家計は完全合算(ただし小遣いは別)
という考え方です。
①増えている別財布、起きがちな問題
最近は、
「夫婦でも財布は別が当たり前」
「お互いに干渉しない方がうまくいく」
という考え方をよく目にします。
共働きが増え、
それぞれが収入を持つ今の時代、
別財布は合理的に見えるのも事実です。
- 自分で稼いだお金は自分で使いたい
- お金のことで管理されたくない
- 対等な関係でいたい
そう考える人が増えるのは自然な流れでしょう。
ただ、実際の家計相談や現場で見ていると、
別財布が原因で問題が表に出るケースも少なくありません。
よくあるのは、
- 家計全体の貯蓄額が誰にも分かっていない
- 将来の話になると、前提条件がズレている
- 「自分は貯めているのに」という不満がたまる
別財布そのものが悪いのではなく、
「家計としてのお金」が整理されていないことが
問題になるのです。
②完全合算=すべて一緒、ではありません
ここで誤解されがちですが、
家計を完全合算するといっても、
- すべてを共有する
- すべてをオープンにする
- すべてを管理し合う
必要はありません。
おすすめなのは、
- 家計のお金:完全合算
- 小遣い・個人のお金:別管理
という分け方です。
家計は「チームのお金」
小遣いは「個人の自由」
役割を分けることで、家計全体は見通しやすくなり、個人の自由も守れます。
③お小遣い0は、かえってうまくいきません
家計が苦しいとき、
「いっそお小遣いをなくして、全部家計から出そう」
と考える夫婦もいます。
気持ちは、とてもよく分かります。
でも実際には、
お小遣い0の家計は、うまく回らないことが多いです。
理由はシンプルで、
- これは家計?個人?の判断が毎回必要になる
- 使うたびに、罪悪感や遠慮が生まれる
- 結果的に、管理がグダグダになる
そして皮肉なことに、
「全部家計から出していい」状態になると、
かえって浪費が増えやすくなります。
お小遣い0は節約に見えて、実は管理放棄になりがちです。
だからこそ、
少額でも「自由に使っていい枠」を残すことが、
家計を整える近道になります。
④小遣いは「制限」ではなく「枠」
小遣いの役割は、お金を縛ることではありません。
使っていい範囲を、はっきりさせることです。
たとえば、小遣いに含めるものは、
- 携帯代
- 化粧品・美容代
- 被服費
- 昼食代
- 飲み代・個人的な交際費
といった、個人の裁量で決めたい支出です。
一方で、
- 家族全体に関わる支出
- 仕事に必要な最低限の費用
- 医療費など突発的なもの
は、家計から出すといいでしょう。
⑤足りないときは「話し合い」が前提
もちろん、
決めた小遣いの範囲で毎月きっちり収まるとは限りません。
その場合は、
- 黙って使う
- 我慢し続ける
ではなく、
「今月は足りなさそう」と、都度話し合う
というルールにしておく方が健全です。
お小遣いは、
我慢比べをするための制度ではありません。
⑥結婚前のお金は「へそくり」にしてもいい
特に女性側は、
出産や育休によって一時的に収入が下がることがあります。
結婚前に頑張って貯めたお金まで
すべて家計に出してしまうと、
- いざというときの不安
- 「自分だけ損している」という感覚
につながることもあります。
結婚前の貯蓄は、
無理に合算せず、へそくりとして残す
という選択も、現実的でおすすめです。
それで将来の家計が成り立たない場合は、
どこまでを家計に出すのか。
その線引きを、結婚前に話し合っておくことが大切です。
⑦小遣いとへそくりは「関与しない」が大原則
完全合算+小遣い制がうまくいく最大のポイントは、
小遣いとへそくりの使い道に、お互いが関与しないことです。
枠だけ決めたら、あとは
- 何に使ったか聞かない
- 評価しない
- 口出ししない
このルールがあるからこそ、
- 家計のお金は冷静に管理できる
- 個人のお金は自由でいられる
というバランスが保てます。
口を出さなくてはならない家計状況の場合は、
- お小遣いの額を見直す
- へそくりからの拠出額を話し合う
方が建設的です。
まとめ|家計は「感情」より「仕組み」
若いうちは、感情で乗り切れます。
でも長く一緒にいるなら、
それだけでは足りません。
家計は、信頼や気持ちではなく、
仕組みで守るものです。
結婚前・新婚という、
話し合いやすいタイミングだからこそ。
- 家計は共有
- 小遣いとへそくりは自由
この考え方を、
一度立ち止まって整理してみてください。


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