「賃貸か購入か、どちらがお得ですか?」
この質問に対してよく言われるのが
「人による」「ライフスタイル次第」。
確かにその通りなのですが、それだけでは判断できませんよね。
この記事では
✔ コストの考え方
✔ 賃貸・購入それぞれのリスク
を整理した上で、
自分の状況でどちらが向いているか判断できることをゴールにします。
1. 同じ条件なら「購入」が安くなりやすい。ただし例外も多い
立地・広さ・築年数・住み心地など、
同一条件で比較した場合、長く住むなら購入のほうが総コストは低くなりやすい傾向があります。
理由はシンプルで、
賃貸の家賃には
オーナーの利益
管理コスト
空室リスク
仲介手数料
が上乗せされているからです。
一方、購入は
「住居費を払いながら、将来資産になる可能性がある」
という構造になります。
ただし、例外もあります。
- 賃貸供給が多いエリア
→ 家賃が上がりにくい・下がることも - 地方や人口減少エリア
→ 不動産価格下落・売却困難リスク - 短期間で住み替える前提
→ 売買コストが重く、購入が不利
つまり
購入が有利になりやすい土俵 と
賃貸が有利になりやすい土俵 がある、ということです。
2. 賃貸と購入の特徴比較
ここでは、賃貸と購入それぞれのメリット・デメリット、総コスト、最大リスクを比較していきましょう。
賃貸のメリット
- 住み替えがしやすい(転勤・離婚・介護・子どもの進路)
- 大規模修繕の心配が少ない
- 資産価格下落の影響を受けにくい
賃貸のデメリット
- 家賃は一生かかる可能性がある
- インフレや更新で家賃が上がるリスク
- 高齢になるほど入居審査・保証人のハードルが上がる
購入のメリット
- 住居費の見通しが立てやすい(完済後は特に)
- 団信などで「万一」への備えができる場合がある
- リフォームなど住まいの自由度が高い
購入のデメリット
- 住み替えコストが高い
- 固定資産税・修繕費など所有コストがかかる
- 価格下落や災害、地域変化の影響を受ける
賃貸の総コスト
- 家賃(将来上昇の可能性含む)
- 更新料・火災保険
- 引っ越し費用
- 高齢期の保証会社費用など
購入の総コスト
- 住宅ローン利息
- 固定資産税・保険料
- 修繕費(戸建て・マンション)
- 売買時の諸費用
賃貸の最大リスク
老後も家賃を払い続けられるか
- 年金+貯蓄で家賃を払えるか
- インフレで家賃・生活費が上がったら?
- 高齢での転居制限、保証人問題
購入の最大リスク
売ってもローンが残ること
- 収入減、病気、離婚、転勤など生活の変化
- 金利上昇リスク(不安なら固定も検討)
- 日本は原則「リコースローン」
→ 売却しても残債が残る可能性あり
購入の失敗は
「買ったこと」ではなく
出口を考えずに借りすぎたことで起こります。
6.家賃補助や自営業の場合の注意点
社宅制度や家賃補助があり、その割合が大きい場合、または事業をやっていて家賃の一部を経費計上できる場合は、賃貸が有利な場合もあると思います。
その場合の注意点としては、家賃が浮いた分を、退職後の家賃または購入経費としてためておくことです。
そこを考慮せずに、今使いたいだけ使ってしまうと、老後に家賃がはらえずに困る、といった事態が生じることがあります。
7. 最終確認チェックリスト(YESが多い方)
ここまで賃貸と購入の違いを確認してきましたが、結局どっちなの?と思う方のために、最終確認チェックリストをまとめました。
賃貸向きチェック
□5〜7年以内に住み替えの可能性がある
□収入や働き方がまだ不安定
□子どもを希望しているが人数が未確定
□地方・人口減少エリアで購入検討中
□大きな修繕や近隣リスクを負いたくない
□社宅制度や家賃補助制度がある/事業で家賃を経費計上できる
購入向きチェック
□10年以上住む可能性が高い
□生活防衛資金がある
□借りすぎず余力のあるローン設計ができる
□売却しても残債が出にくい条件
□世帯人数が多いが居住希望地にファミリー向け物件が少ない
まとめ
損得より「詰まない設計」が勝つ
賃貸か購入かの正解は1つではありません。
でも、
- 住む年数
- 生活の変化への耐性
- 売却時のリスク
この3点を押さえれば、
自分にとっての正解はかなり明確になります。
大切なのは
「得をすること」より
状況が変わっても人生が詰まない選択をすることです。


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