― 早く気づくほど、選択肢は多い ―
老後資金をざっくり確認してみて、
「このままだと少し足りないかも」
「余裕があるとは言い切れない」
そう感じたとしても、必要以上に悲観する必要はありません。
なぜなら、気づいた時点で、もう一歩前に進めているからです。
老後対策は、早く気づくほど取れる選択肢が増えていきます。
①よくある老後資金の対策
老後資金が足りなさそうな場合、対策は大きく分けて次のようなものがあります。
今の生活費を見直す
まず考えやすいのが、日々の生活費の調整です。
ただし、極端な節約は長続きしません。
「毎月いくら削るか」より
「この生活水準を老後まで続けたいか」
という視点で考える方が現実的です。
住宅を見直す
住宅費は老後支出の中でもインパクトが大きい項目です。
- ローン完済時期はいつか
- 老後も今の家に住み続ける前提か
- ダウンサイジングや住み替えの可能性はあるか
「いつか考える」ではなく、選択肢として並べておくことが大切です。
教育費を見直す
教育費は「削りにくい聖域」になりやすい支出です。
ただし、
- 本当に必要な支出か
- 期間はいつまでか
- 家計全体を壊していないか
は、老後資金と切り離さずに確認しておく必要があります。
投資でリスクを取る
不足分を投資で埋めようと考える人も多いですが、注意が必要です。
- 期待リターンを前提にしすぎない
- 「増えたらラッキー」くらいの位置づけ
- 老後直前のリスクの取りすぎに注意
投資は解決策のひとつであって、万能ではありません。
働き方を変える
収入を増やすという視点も重要です。
- 定年後も働く前提にする
- 収入の柱を複数にする
- 体力に頼らない働き方を考える
同時に意識したいのが、次の視点です。
「働けなくなるリスク」にも備える
老後対策で見落とされがちなのが、
「ずっと働ける前提」になっていないか
という点です。
- 病気
- 介護
- 体力低下
- 判断力の低下
働くことを前提にするなら、
働けなくなった時の受け皿も一緒に考えておく必要があります。
②老後資金は「1つで解決」しようとしない
老後資金対策で失敗しやすいのは、
- 投資だけ
- 節約だけ
- 働き続ける前提だけ
と、一発逆転を狙ってしまうことです。
現実的なのは、
- 支出を少し整える
- 住宅や教育費の見直しを検討する
- 投資は控えめに活用する
というように、複数の対策を組み合わせることです。
③逆に、余裕がありそうなら
ざっくり見て、
「思ったより大丈夫そう」
「最低限は確保できそう」
そう感じた場合は、別の視点も大切です。
今にもっと使ってもいい
老後のために今を我慢しすぎる必要はありません。
・経験
・健康
・人とのつながり
これらに使ったお金は、老後の家計簿には載りませんが、
老後の満足度を大きく左右する「見えない資産」になります。
まとめ|老後対策は「今の延長線」で考える
老後資金は、不安になりやすいテーマです。
でも、完璧な答えを出す必要はありません。
- 足りなさそうなら、早めに気づけたことが強み
- 余裕がありそうなら、今を大切にする選択も正解
老後対策は、今の暮らしを壊さず、少しずつ調整していくもの。
このシリーズでは、「老後が怖くならない考え方」を、引き続き整理していきます。


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