― インフレ時代に必要なのは「やる/やらない」の線引き ―
世界は「年2%インフレ」を前提に動いている
まず知っておきたい前提があります。
世界の経済は、ゆるやかなインフレを前提に設計されているということです。
多くの国の中央銀行は、
物価上昇率2%前後を目標に金融政策を行っています。
これは、
- デフレによる景気停滞を防ぐ
- 企業や個人が「今使う・今投資する」判断をしやすくする
- 経済全体を回し続ける
ための、意図的な設計です。
つまり、
お金の価値が少しずつ下がる状態が「通常運転」なのです。
現金100%は「安全」だが「無風」ではない
年2%のインフレが続くと、
- 今の100万円は
- 10年後には体感的に80万円前後の価値
になります。
銀行預金は減りませんが、
使える力(購買力)は静かに削られていく。
これが
「投資をしないこともリスク」と言われる理由です。
それでも「誰でも投資すべき」ではない
ここが一番大事なところ。
インフレだからといって、
全員が同じタイミングで、同じように投資すべきではありません。
投資は
家計の状態によって、やり方を変えるものだからです。
投資を始める前の判断基準(ここが分かれ道)
次のどこに自分が当てはまるか、確認してみてください。
❌ 投資はまだやらない方がいい状態
借金・収支・資産の全体像が分からない
- 借金があるかどうか即答できない
- 月の収支が黒字か赤字か分からない
- 貯金・保険・投資の合計額を把握していない
👉 この状態での投資は、
家計管理の代わりに投資に期待してしまう危険があります。
まずやるべきなのは
「増やすこと」ではなく
現状を把握すること。
この段階では
投資はまだ✖︎です。
△ 生活防衛資金が足りない・不安が強い人
- 失業や病気があったら不安
- 貯金はあるが、十分とは言えない
- 投資すると減るのが怖い
👉 この場合、
「投資しない」一択ではありません。
おすすめは
ごく少額でのつみたてNISA(新NISA)。
- 月1,000円〜でもOK
- 増やす目的ではなく
- 「値動きに慣れる」ため
ここでの投資は
資産形成というより、練習です。
○ 投資を本格的に考えていい状態
- 借金が整理できている(高金利なし)
- 収支が把握できている
- 生活防衛資金があり、不安が小さい
👉 この状態なら、
投資は「無理のない選択肢」になります。
投資は「0か100か」ではない
投資というと、
- やる=全力
- やらない=ゼロ
と考えがちですが、
実際はその中間がいちばん現実的です。
- ✖︎:現状不明のまま始める
- △:少額で慣れる
- ○:計画的に進める
この3段階を踏めるかどうかが、
その後の安心感を大きく左右します。

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