― 教育費を「聖域」にせず、判断疲れを減らす ―
教育費の中でも、
受験・塾・習い事は、家計を大きく揺らしやすい分野です。
理由はシンプルで、
- 正解が見えにくい
- 周囲と比べやすい
- 「子どものため」という感情が強く働く
だからこそ、気づかないうちに
「いくらまで」「いつまで」が曖昧になりがちです。
この記事では、
教育費を聖域にせず、考えるための整理軸をお渡しします
①中学受験・塾・習い事の費用感(目安)
※地域・塾・内容によって差があります。あくまで目安です。
- 中学受験塾(小4〜6)
年間50〜100万円前後
6年生は講習・模試でさらに増えやすい - 学習塾(非受験)
月1〜3万円程度
学年が上がるほど上昇 - 習い事
1つ月5,000〜15,000円程度
複数掛け持ちで家計を圧迫しやすい
ポイントは、
「単体では払える金額でも、年数をかけると重くなる」ことです。
②なぜ教育費は暴走しやすいのか
教育費が膨らみやすい背景には、いくつかの要因があります。
- 将来の成果が見えない
- 比較対象が常に周囲にいる
- やめる判断が感情的に難しい
- 「今やめたら無駄になる」心理が働く
さらに厄介なのは、
削ろうとすると罪悪感が生まれやすい点です。
「子どもの可能性を潰してしまうのでは?」
そんな不安が、判断を鈍らせます。
「やらせない=かわいそう」という思い込み
よく聞く言葉ですが、
本当にそうでしょうか。
- 全員が中学受験をするわけではない
- 全員が複数の習い事をしているわけではない
- やっていなくても、楽しく育つ子はたくさんいる
「やらせない=かわいそう」ではなく、
「家庭に合わない選択を続ける方が苦しい」こともあります。
③家計に与える影響は「何年続くか」で考える
教育費を考えるとき、
月額よりも大事なのは 「何年続くか」 です。
- 中学受験塾:3年
- 習い事:5年、10年続くことも
- 兄弟がいれば倍になる可能性
この期間、
- 住宅ローン
- 他の子どもの教育費
- 老後資金
と同時進行になります。
「今は払える」だけでなく、
続けた場合の未来まで一度想像してみましょう。
④兄弟・住宅・老後とのバランス
教育費は、単独では存在しません。
- 上の子にかけた分、下の子はどうする?
- 教育費が膨らむ時期に、住宅ローンは重ならない?
- 老後資金を後回しにしすぎていない?
どれか一つを最優先にすると、
別のところに無理が出やすくなります。
「全部ほどほど」も、立派な戦略です。
⑤子ども本人の意思と目的
もう一つ大切なのが、
「誰のためにやるのか」です。
- 子どもがやりたいのか
- 親がやらせたいのか
- 目的は明確か(受験?経験?気分転換?)
目的が曖昧なまま続けると、
やめ時が分からなくなります。
⑥始める条件より「やめる条件」を決める
多くの家庭は、
「始める条件」は考えますが、
「やめる条件」は考えていません。
おすすめなのは、最初に決めておくこと。
- 成績が◯ヶ月変わらなければ見直す
- 本人が明確に嫌がったらやめる
- 家計が赤字になったら中断する
やめる基準があると、感情ではなく判断で動けます。
判断疲れを減らすために、
こんな整理ルールもおすすめです。
- 「目的が説明できないものは一度止める」
- 「効果が分からないものは期限を決める」
- 「忙しすぎて親子が疲れているなら削る」
教育は長距離走。
疲弊しながら続ける必要はありません。
まとめ 教育費は、愛情の証明ではない
最後に、いちばん大切なこと。
教育費の金額=愛情の大きさではありません。
- 話を聞くこと
- 見守ること
- 必要なときに支えること
それらは、お金だけでは測れません。
教育費を聖域にしないことは、
子どもを大切にしないことではなく
家族全体を守る選択でもあります。


コメント