住宅費・教育費・老後資金。
人生のお金の話では、この3つが「三大支出」と言われます。
一方で、家計を見ていると、
それらに次いで、じわじわ影響する支出があります。
それが、ペット費用です。
年間40万円以上⁉︎無視できない額に
近年、ペットにかかる費用は無視できない水準になっています。
ある調査によると、犬にかかる年間費用は約40万円前後、猫でも約20万円前後とされ、
月額にすると3万円超になるケースも珍しくありません。
フード代だけでなく、医療費やケア費用が年々増えやすいのが特徴です。
家計管理の視点では、三大支出に次ぐ長期的な支出として捉える必要があります。
ペットは、家族であり、癒しであり、大切な存在です。
ただし同時に、
「思っているよりお金がかかる」
「途中でやめられない」
という性質を持つ支出でもあります。
この記事では、
飼う・飼わないの是非ではなく、
ペット費用をどう家計で考えるかを整理します。
ペット費用は「一生コース」の支出
ペット費用の最大の特徴は、
支出期間がとても長いことです。
- 飼育期間:10〜20年
- 一度始めたら途中でやめられない
- 人生の他の大きな支出と重なりやすい
たとえば、
- 子どもの教育費がピークの時期
- 住宅ローン返済が続いている時期
- 収入が伸びにくくなる40〜50代
こうした時期と、
ペットの医療費や老後期が重なることも珍しくありません。
月数千円のつもりで始めた支出が、
10年以上続く家計負担になる
これが、ペット費用の現実です。
見えにくいペット費用の内訳
ペット費用は、
フード代だけではありません。
初期費用
- 購入・譲渡費
- ケージ・トイレ・備品
- ワクチン、避妊・去勢手術
日常的にかかる費用
- フード代(年齢・体調で上がりやすい)
- トイレ用品などの消耗品
- トリミングや日常ケア
家計に効きやすい変動費
- 病気・ケガの治療費
- 高齢期の通院・投薬
- 検査・手術費用
特に注意したいのは医療費です。
人と違い、公的医療保険はありません。
病気をきっかけに、月数万円〜十万円単位になることもあります。
ここで初めて、
「こんなにかかるとは思わなかった」
と感じる人も多いです。
お金以外にも、選択肢が狭まる制限がある
ペット費用は、金額だけの問題ではありません。
- 旅行:ペット可の宿、交通手段
- 長時間外出:就労の制限、保育・シッターの必要性
- 住居:ペット可物件に限定される
- 災害時:同行避難や一時預かりの問題
これらは家計簿には見えにくいですが、
選択肢を狭め、結果的に家計を圧迫します。
想定外に家計は耐えられるか
ペット費用を考えるうえで重要なのは、平常時ではなく、想定外が起きたときです。
- 収入が減ったら?
- 医療費が続いたら?
- 自分が病気・高齢になったら?
- 判断力が落ちたとき、誰が引き継ぐか?
これはペットの問題ではなく、家計の耐久力の問題です。
余力のない家計では、想定外が重なると一気に苦しくなります。
それでも飼うなら、考えておきたいこと
ペットを飼うこと自体は、
決して否定されるものではありません。
大切なのは、「好きだから」だけで始めないことです。
飼育前に考えておきたいこと
- 毎月の費用+突発的な医療費に耐えられるか
- 教育費・住宅費と同時進行でも破綻しないか
- 最期まで面倒を見る体力・環境があるか
現実的な備え
- ペット専用の積立をつくる
- 医療費の上限ラインを決めておく
- 飼えなくなった場合の引き取り先を想定する
準備して飼う人ほど、結果的にペットも守れます。
ペット費用は「嗜好 × 責任」の支出
子どもにかかる費用は、
社会制度である程度守られています。
一方、ペット費用は完全に個人責任の支出です。
家計を壊さない形で、
長期に続けられるかを考える必要があります。
まとめ
ペットは癒しであり、家族です。
でも同時に、
三大支出に次ぐ、長期的な家計負担でもあります。
飼うこと自体が問題なのではありません。
問題は、先を考えずに始めてしまうことです。
家計が壊れると、
結果的に一番苦しむのは
人も、ペットも同じです。
だからこそ、「好き」だけでなく
続けられるかという視点を、
最初に持っておくことが大切です。


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